四間飛車講座(急戦)by MAT_FIBERH25.04.20 例会

 MAT_FIBERさんにより、四間飛車講座(急戦編)です。
 初心者〜中級者を対象としています。
 棋力向上にお役立て下さい。

対居飛車戦

 まず初めに本講座は初・中級の方を対象としてますので、
細かい定跡の変化などは省いて、最低限知っておくべき定跡筋などを紹介します。
棋書は四間飛車が分かる本(髙野秀行 著)を参考としています。
あくまで私の初段レベルから見て、これは知っておいた方がよいだろうというのを紹介する感じです。

前提として△側が四間飛車としてやります。
これは△四間側で対応できれば1手多くさせる先手番では より条件が良いだろうという判断からです。
 今回は四間対居飛車急戦の基本の斜め棒銀をやりたいと思います。

では進めていきます。

△4四歩と 角道を止める

ここで△4四歩と止めるのが第一歩です

今のプロの流行は角筋を止めない手、 例えば△5四歩からのゴキゲン中飛車、 あとは△4二飛ダイレクト四間飛車、 (あまりないですが)△3三角戦法など、 いずれも居飛車の居飛車穴熊を警戒した戦法になりますが、 指しこなすのが難しいです。
それと玉が薄い形で戦わざるを得なくなります。
なので基本的には△4四歩で、乱戦にならないように止めて、 しっかり囲うのが重要になります。

△7二銀から囲う

次が振り飛車側の手になります。
囲う手として △7二玉から囲うのと、△7二銀から囲う手があります。
使い分けは(私の主観が入りますが)、 自分が穴熊を使う気があるなら△7二玉から、 穴熊全く使わないで美濃囲いで戦いますという方は、 △7二銀から囲った方が得と認識してます。

△7二銀型の場合は△7一玉のまま△8二玉と囲うか、左側に一手回すか選べ、 かつ相手が左美濃にしてきたときに、 四間側は玉頭から仕掛けて勝負しますが、 △7一玉型の方が有利になりやすいという面もあります。

本講座では△7二銀から△7一玉と行きますね。

△7一玉と囲う

次は四間側ですが、どう指すのが良いでしょうか?

左銀の活用を図る△3二銀、もしくは△5二金左が良いと思います。
引き角に対応する手として、△3二銀・△5二金左を用意しておいた方が良いです。

ここで言いたかったのは、「△8二玉」 これはまだ入らない方が良いということです。
理由は居飛車側の駒組みを見れば分かります。
ここから居飛車側は、▲5七銀から穴熊・左美濃などの 持久戦調の駒組みや、 もしくは▲6八銀~▲5七銀左の急戦など、 居飛車側に選択肢がまだまだ多いということが分かります。
ここで△8二玉とするとそれと相性の良いであろう左美濃にすることが予想されます。
勿論△8二玉型で左美濃相手でも、すぐに悪くなるわけでないですし、 十分な研究があればそれはそれでOKですが、 一般的には△8二玉はパーで左美濃はチョキになりやすいということです。
先に手の内を出すと言いますか、 相手の手、構想を咎める感じに出来る可能性が高いということですね。

なのでまぁ△3二銀位にしておきますか。

△3二銀と左銀の活用を図る

次が居飛車側の作戦の分岐点になると思います。
ポイントは▲5七銀だと持久戦調、穴熊、左美濃、位取り系の将棋ですね。
▲6八銀なら急戦調の将棋です。
▲3六歩は、私は急戦調の手と捉えますが、判断難しい所かと思います。
ここでは▲6八銀とします。

ここで居飛車の態度がわかりました。
穴熊、左美濃などの持久戦ではなく、急戦でつぶしに行きますよと言ったわけですね。
なので先ほどから保留してる左美濃対策の△7一玉型にしている必要がなくなりました。

基本的には、急戦には△8二玉型とします。
居飛車側の▲7八玉よりも一路深く△8二玉と囲っておく方が良い場合が多いです。

▲3六歩 △9四歩 ▲5七銀左と進みます。

四間飛車対居飛車急戦 次の一手は?

この局面で次は四間飛車側となります。
次の候補手は何でしょうか?

△1二香車〜△5四歩〜△64歩は、 居飛車側に、
1)▲3五歩 △同歩 ▲4六銀の山田定跡の仕掛け
2)単に▲3八飛の鷺宮定跡の仕掛け
があります
定跡書読んでしっかりこれらの仕掛けが来た時に、 対応できる自信、研究があれば良いと思います。

ここでは分かり易い△4三銀を覚えて頂きたいと思います。
これが対急戦の基本図ですかね。

四間飛車 対 居飛車急戦 基本図 (△4三銀まで)

以下、居飛車側は
1)▲4六銀~▲3五歩の斜め棒銀
2)▲4六歩~▲3七桂〜▲4五歩の早仕掛け
3)▲3七銀~▲2六銀の棒銀
この3つの作戦が大きくあります。
今日は1)の斜め棒銀をやっていきます。

ここで四間飛車側の基本的な考え方ですが、 ▲4六銀と来たからといって、 △4五歩と突くのはまずい手となります。
角交換から▲2四歩の筋などありますので、 △4五歩は切り札としてとっておきます。
それと基本的に振り飛車はカウンターを狙う戦法ですので、 相手が歩をぶつけてきたり、仕掛けてきた瞬間に、 △4五歩などで大きく捌きに行くのが指しこなすポイントです。

▲4六銀はまだ仕掛けてきた手とは言えないので待ちます。
ここで次に▲35歩がありますが、間違ってもこれを△同歩とは取ってはいけないです。
以下▲同銀、△34歩に銀を引いてくれれば良いですが、 ▲24歩、△同歩、▲同銀と、棒銀の基本筋が決まります。
なので▲35歩にもまだ待ちます。

ここで振り飛車側の常套手段は、 戦いが起こりそうな所に飛車を回る手です。
△3二飛とします。

この飛車を回る手の背景には、 相手が歩を取ってきた場合、飛車先の歩が切れるので、 飛車が成りこみやすいというのがあります。

ここで▲3四歩ですね。 これには△同銀とします。
先手は▲3八飛として、浮いてる銀に狙いをつけます。
ここで(銀を守る)△3五歩は、▲同銀 △同銀 ▲同飛で駄目です。
また(銀を逃げる)△4三銀は、▲3四歩 △4二角 ▲3五銀などで 抑え込まれて駄目です。

となると次の手は何でしょうか?
△4五歩が正解です。
ここまで居飛車側のジャブを相手にして前に引き釣り出しておいてから、 切り札の△4五歩のカウンターを出します。

もし、ここで▲3四飛ならば、△8八角成 ▲同玉 △3四飛で完勝ムードです。
なので、先手は▲3三角成 △同飛 ▲8八角と角交換をして、再度遠見の角を打ちます。
それに対して△3二飛と弱気になると▲3三歩と打たれてまずいことになります。
よってここでは強く△4六歩と取り込みます。
以下、▲3三角成と飛車を取り、△同桂と角を取り返して、ここまで進みます。

ここでどう指しますか?

△4三金が正着です。

△4三金に▲3六飛と引いた局面

△4三金には、▲3六飛と引く手が最善です。
他の所は各自研究願います。

△4七歩成はまだ溜めておきたい所かと思います。

どう攻めを続けましょうか?
ここでは、△4四角と要所に打っておくのが大事な一手です。
先手は、▲7七銀と受けます。
それから△2七角。▲3七飛に△45角成と進みます。
先手は4三に浮いている金に狙いをつけて、▲4一飛と打ちます。
これにはどうしますか?

△5二銀が正着です。

結果図

この局面を結果図とします。

以下は▲1一飛成なら△2五桂馬が先手の3七飛と1一竜の両取りとなります。
後手の6六角の守りは自陣にも利いており4五馬の厚みもあり、 相当この局面は振り飛車勝ち易い局面となっております。

では今日の講座はここまでとします。

質問などあればどうぞ。
もっと詳しい内容を知りたい方は、
四間飛車の急所(藤井猛 著)もしくは 四間飛車破り【急戦編】(渡辺明 著)を確認願います。

▲1一飛成 △2五桂 ▲3一飛成 △1一角 ▲1一同龍まで